- 火災が気づかせてくれたお麩づくりの原点
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平成19 年に漏電により一夜にして社屋が全焼。けが人が出なかったのは不幸中の幸いでしたが、製造設備等は全て焼失してしまいました。
火事の翌朝、何もなくなってしまった社屋の跡を見て呆然となりました。再建の具体的なプランもなく、一時は廃業すべきか真剣に悩みました。
しかし、「悩んでいても始まらない。『島田商店のお麩が好き』と言ってくれる方がいる限り、やれるところまでやろう！」という気持ちが沸き起こり、気付けば再建に向けて自然と走り出していました。一年後には小さな製造工場借りて営業を再開。しかしかつてのような設備はなく、お麩の単価はもともと非常に安く同業他社は大量生産でさらに安価な商品を提供しているため、島田商店の置かれた状況は圧倒的に不利なものだったのです。 - 島田商店にしかできないお麩づくり
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そこで島田社長が見つめ直したのが、お麩づくりの原点です。「原材料を吟味し、職人が釜の温度を調整し、出来上がった製品を一晩かけて乾燥させ、一袋ずつパックします。手作りにこだわり、島田商店にしかできない商品開発を行おう」そう決めたのです。
こうした手作りの製法で、安定して一定量の製品を作ることは非常に難しいと言われています。国産小麦は輸入小麦に比べてグルテン質が低いため麩が膨らみにくく、さらに均等に膨らませるためには添加物を使用しなくてはなりません。この課題を解決するために、小麦粉と小麦から作るグルテンとの配合率、また独自の温度調整技術を開発する必要がありました。
当初は硬すぎる、水っぽくなる等苦戦しましたが、試行錯誤を重ね、商品化に成功。徐々に売上を伸ばし、現在では火災前と同程度まで売上を回復しました。
更なるステップをめざして
- 地産地消をめざした新商品
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早期の売上回復を目指し、生協や百貨店との取引拡大に注力してきました。更なるステップは一般消費者に直接販売する新規販路の開拓です。
2015年には、こだわりの無農薬野菜を作っている農家と協力し、新商品「野菜麩」を開発しました。旬の無農薬野菜をペーストにし、お麩に練り込んだ商品です。この商品を野菜嫌いのお子様や、噛む力の低下した高齢者の方をターゲットに販売していきます。
また、国内産の小麦だけを使ったお麩を販売するプロジェクトを発足。インターネットで通信販売を行う商品は、すべて国内産小麦で作られたお麩です。さらには、地元兵庫県産の小麦のみを用いたお麩づくりも研究しています。
安心安全の島田商店のお麩
- 国産原材料と無添加製法へのこだわり
- 島田商店はお客様の「安心・安全・健康」のために、「国産・無添加」にとことんこだわっています。 コスト競争などを背景に安価な輸入小麦を原料とし、ベーキングパウダーなどで麩を膨らませるための添加物を使 用した商品も多い中、島田商店は膨張剤を使わず、小麦と小麦からとれるタンパク成分グルテンだけを使用し、完 全無添加の麩を作っています。 さらに、原材料も100％国産小麦にこだわっています。外国産小麦に比べると、地元産小麦の値段は4倍と値が張 りますが、「地産地消」を進めるべく、出来るだけ兵庫県内産の小麦粉を使用しています。
安心・安全へのこだわりが評価されました
- 兵庫県認証食品認証書 認証番号：加工第595号
- 食の安全安心と食育に関する条例に基づき、①環境に配慮した生産方法、品 質等の個性や特長があること。②食品衛生法等の法令基準が遵守されている こと。③生産者が生産履歴を開示する仕組みを整備していること。という条 件を満たした食品に対して認証が行われます。
- 兵庫県知事賞 中播磨モノづくり大賞
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中播磨地域において、優れたモノづくりのイメージリーダーとして広く情報発信していくにふさわしい商品に与えられる賞。
長年培った焼き麩づくりの技術を生かし、国産小麦を使った無添加の製品づくりを実現。さらに咀嚼力の低下した高齢者向けに、玄米胚芽を加え栄養価を高めるなど、生活に密着した優れた製品であるとして、「玄米胚芽入り国産おつゆ麩」が受賞しました。
- 兵庫県認証食品認証書 平成28年6月
- 食の安全は衛生から。 第55回姫路市食品衛生協会定期総会において、設備と管理が優秀であるとし て表彰を受けました。
島田商店の「お麩」が兵庫県認証食品カタログに掲載されました
- 地場の食材を用いて作った、安全・安心で個性・特長がある食品を定めた「兵庫県認証食品」。兵庫県産小麦を使って作り上げがお麩が、認証されました！
兵庫県認証食品カタログ＞＞